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WEEKLY INSIDE STORY

第176号 世界遺産は夢のまた夢?

登録制度から

2005年06月10日

今本県では、兼六園周辺や、霊峰白山を世界遺産に登録しようという運動が展開されています。県も1000万円の補助をキャンペーン活動等に支援しています。

 登録されると、ユネスコの基金の1%がその修復等に支援されますが、その額は全体で3~4億円ですので、いわゆる先進国には助成がないのが事実です。
 ただ、世界遺産に登録されることによって、環境保護への関心が高まる、あるいは観光資源として有効なものになる、さらには地域の誇りの一つになるといったメリットがあります。

 しかし、そもそも世界遺産に登録されるには、どんな手続きがいって、どんなハードルがあるかということを調べれば調べるほど、その可能性に疑問符がうたれます。

 現在世界で登録されている状況を見ますと、1975年の登録制度開始以来、文化遺産611、自然遺産154、複合遺産23の計
788(日本国内は12)にも及んでいます。
 従って、既登録遺産以上の優位性や独自性をもっているものが、まず少なくなってきていることが、第一にあげられます。

 また登録されるには、文化遺産ではまず暫定リストに登載されなくてはいけませんが、日本では彦根城、鎌倉の寺院・神社群などが平成4年に登載されながら、まだ登録されていません。

 一方自然遺産では、平成15年に環境省、林野庁が中心になって19ヶ所を候補地に選定いたしましたが、そのうち第一優先候補の「知床」がやっと本年登録される見込みという段階ですので、この19の候補地に何らかの決着がつかない限り、次の選考もありえないと思われます。

 このように考えてゆきますと、国宝級のものがいくつもあるといった地域や、希少性、特異性が顕著である地域でない限り、当面は難しいというのが本当のところではないかと判断されます。 

 夢としては確かに素晴らしいのですが、現実をしっかり認識するのも、忘れてはいけないと思ってしまう次第です。