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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第457号 アベノミクスと危うさ

円安は大歓迎か?

2013年05月10日

 今週、同志社大学大学院教授浜矩子さんの講演を聞く機会がありましたが、そのお話を聞きながら、円安・株高について改めて考えさせられました。

 アベノミクスという新造語で、気持ちが明るくなっているのは、果たしてすべての人なのか、報道からは輸出産業の高い収益など、プラスのことばかりが伝わってきますが、それを真に受けていいのか疑問をもたざるをえません。

 円安は必ず裏腹に輸入品の高騰につながり、特に石油製品は生活必需品に多く使われており、影響大であります。

 そして、第一に輸入物価の高騰を価格に転嫁できるものはいいけれども、それができない業種、特に中小企業は結果、人件費の圧縮等に走らざるをえないことが想定されます。

 物価上昇に見合う賃金の上昇があればいいわけですが、寧ろ厳しくなる人たちのほうが多いのではないかとの疑問が沸きます。

 円安はそもそも、国内だけのことを考えれば、どうと言う事はないのかもしれませんが、グローバルに見れば、我々の資産が目減りしていることになります。

 かって「強いドルはアメリカの国益にかなう」という見解があったそうですが、円安イコール正しいというのは、やはり考えものでありましょう。

 また株は上下するものということを忘れ、政府が株高を成果として宣伝すればするほど、それに対する警鐘がおろそかになる心配もあります。

 日銀の本来の目的であります我が国の通貨価値の安定ということも、政府追従の中でその独立性が危惧されています。

 このような昨今の動きを見ておりますと、政府の対策がすべてうまく行っているという情報に対し、やはり一歩距離をおいた見方というものが必要なのではと思うものです。

 非正規労働者の増大や格差の拡大が、実は報道とは裏腹に更に進行しつつあることに、想いをいたし、弱者への政治というものが本当は必要なのではないでしょうか?