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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第053号 参議院議員選挙の争点は

2001年06月10日

この7月に予定されている参議院議員選挙に向けて候補者は一斉に走り出しています。

候補者にとっては、当選が第一の目的ですが、何のために参議院を目指すのか伝わる事は少ないのが実態です。

ですが、今回のこの時期の選挙としては、幾つかの争点があげられるのではないでしょうか。


1.既得権などを保護する方にウエイトを置くのか、構造改革を通じて痛みを伴っても変革を求めるのか?

2.地方交付税の再配分機能が地方に偏りすぎているという批判にどう判断をくだすのか?

3.参議院が衆議院のカーボンコピーといわれる中で、その独自性をどう発揮してゆこうとするのか?
などです。


現在の小泉内閣の極端な高支持率は実績に裏付けされたものではありません。

現状での依然とした景気低迷への処方箋等をどうだしてゆくのかなど、その成果に対して冷静に判断してゆく必要があると思っています。

従来から時の政権は、極端にぶれると次ぎは反対方向にまた極端にぶれるという振り子現象を続けてきており、国民の意識もまたしかりであろうと思います。

今回の小泉内閣への高支持率を見ていますと、それが国民の期待を裏切ったときの裏返しはどうなるのだろうかと今から気がかりです。

政治への不信や諦めがこれ以上加速するならば、まさに民主主義の危機です。

「良識の府参議院」の復活を願っているのは私一人ではないと思っているのですが?