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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第102号 変わらない?生産者に目を向けた行政

京都視察から

2002年10月20日

先般経済対策特別委員会の視察で、京都西陣織の業界のお話を聞いてまいりました。

ピーク時に較べますと総売上げ高は3分の1以下になっているとのこと。

同じく伝統産業を抱える本県と同様、業界は大変な冬の時代を迎えているようです。

特に近年は中国、東南アジアからの低価格商品に押されているとのことでした。

しかも、こちらから商社などが指導に行き製品化してきますので、「安かろう、悪かろう」というのではなくて、国内産と遜色のないものが入ってくるそうです。

だといたしますと、消費者の視点からいえばいい物が安く手に入るわけですから、当然そちらにシフト致します。

京都市役所の方から対策などお聞きしながら感じましたのは、これといった対策はなかなかないということ、そしてもう一つはあいも変わらず生産者への視点にばかり目がいっていることでした。

冷静に考えれば、これだけ交通手段や通信手段が発達した中で、経済活動は遥かに国境を超えており、その事実を無視しての対策などありえません。

その前提での前向きの施策を考えることが大事だと思います。

景気低迷の中で後ろ向きの議論ばかりが多い昨今、今こそ夢のある前向きな施策の展開を期待したいと思ってやみません。