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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第111号 能登空港複数便化に想う

規制緩和の光と影

2003年01月20日

過日、念願であった能登空港への複数便化をANKがOKをだしていただきました。搭乗率保障というかつてない提案が効を奏したといえるのかもしれません。

だたし、1年間という試行期間みたいなもので、この7月開港からの1年間での実績次第では1日1便に戻ってしまう可能性もあります。

そういう意味では、決してこれで安心できるわけではなく、これからが将に搭乗者確保という具体的な課題に直面するんだということがいえるのではないでしょうか。

しかし、今回の措置の一方で、羽田と北海道や青森を結ぶ路線の減少が決定いたしました。

いってみれば、都市間競争の原理の中で、石川県が勝ったという見方もできるのです。

この95号で述べましたように、航空業界が規制緩和の中で、採算を最優先に考えることができるようになったために、交通の公共性というものが問われなくなったことが、今回の事例で更に鮮明になったともいえるのです。

そんなことを考えますと、規制緩和がすべて善であるという見方も危険ですし、本県も決して他人事ではない、この都市間競争にいやでもさらされていくんだということを改めて実感した次第です。

みなさんはどう思われますでしょうか?