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日本政治の実像と虚像

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第247号 参議院選挙に思う

「良識の府」はどこに

2007年07月10日

この12日から参議院選挙が始まります。
 今回は「年金選挙」ともいわれ、連日報道されています社会保険庁の問題をどう捉えるかによって投票する政党が違ってくるのかもしれません。

 私はかって参議院議員会館に9年間勤めていましたが、当時は衆議院は中選挙区制で、自民党多数と少数野党のいわゆる55年体制の時代でした。
 それでも国会対策の下に、水面下でそれなりに与野党がつながっており、参議院はその中でも「良識の府」としての気概や健全性があったように思えます。

 しかし、先の通常国会の終盤を見ておりますと、法案が通らないということで野党の委員長をすげかえたり、無理に委員会をカットして本会議にかけるなど、参議院の議長が不満をもらすほど、衆議院の都合で参議院が振り回された事例はなかったのではと思います。

 しかも、政党助成法ができると同時に政党中心の選挙となり、それもあいまって参議院の独自性などどこにもない、従来以上に衆議院のカーボンコピーといわれる参議院になってしまったのではと思わざるをえません。

 今回の選挙はそういう意味では、参議院のありかたそのものも問われているのではないでしょうか。

 一方、地域では候補者が能登や加賀出身であるばかりに、今回1区はだれを書けばいいのという問い合わせがありますので、全県1区であるとの認識すらない方がおられるのが現実です。

 さらに、比例では個人名と政党名の両方とも可能でありますが、これもまたもっとPRされなければわからない方が多いようであります。

 そんなことを考ええますと、だんだん風だよりの選挙になりつつありますが、地道な運動も決して疎かにできないのが、今回の参議院選挙ではないかと思うものです。

 前回の衆議院選挙は、小泉郵政選挙でした。今回は反自民年金選挙となるでしょうか?