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日本政治の実像と虚像

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第278号 予算を見れば

知りたい情報とは?

2008年05月20日

揮発油税等の暫定税率の問題もとりあえず一段落して、各地方自治体は当初予算の歳入見込みにある程度めどがたってほっとしているところでありましょう。

 本県では4月分の暫定税率分で約6億円の収入減が見込まれていましたが、今後国との関係の中で、どう解決されてゆくのか課題でもあります。

 またわが国においては国の会計年度が4月から始まっている関係で、4月に入ってから公共事業の新年度の単価の見直し等が行われ、結果新年度の事業発注が5月にならないとできないという事情があります。
 従って、今回の暫定税率騒動で新年度事業の発注の遅れということは、それほど心配することはなかったというのが実情です。

 さて、行政がどういうところを目指しているかということは、その裏づけとしての予算書を見ればわかるということがいえます。
 特に財政は単年度主義ですので、この当初議会で審議される明年度予算というのは、翌年の全体事業を知る上で極めて重要ということがいえます。

 かねてより、この予算概要をホームページに掲載してほしいということを主張してきましたが、おかげさまで県はこのコラムの79号に書きましたように、平成14年度よりきちっと載っています。
(http://www.pref.ishikawa.jp/zaisei/data/yosangaiyou/h20yosan/tousyo/index.htm)

 一方金沢市の方はまだでしたが、財政課の方は昔と違い、その資料そのものをデーターベースとしてもっていますので、現在は掲載そのものが難しいということはありません。
 そこで、近々もしくは明年度から掲載していただけることになりました。
 早く成果をみたいものです。

 ともあれ、役所の発信する情報と市民が知りたい情報が、必ず一致するとは限りません。
 そういう意味では、行政の広報というのは、絶えず市民が何を知りたがっているかということに、敏感であってほしいと願うものです。