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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第298号 現代携帯電話事情

児童生徒へのアンケートから

2008年12月10日

 この10月、石川県で「ネット上のいじめ」や「出会い系サイト」へのアクセス等で問題となっている小中高生の携帯電話に関する実態調査をおこないました。

 県内の128、354人の小中高生より、総回答率97%の割合で、調査結果がでました。これだけ大掛かりな調査は全国でも少ないんではないかと思います。

 今では携帯は生活の必需品となりつつありますが、人それぞれに使い方は違うと思います。
 しかし、今回の調査結果は、ある面今の世相をよく表している大変興味のある数字でもありました。

 1.携帯電話の所有が中3で30%ぐらいですが、高1になりますと、96%がもっていること。

 2.1日の利用時間は小学校で30分未満ですが、中学校以降1時間以上利用が5割を超え、4時間以上利用の生徒も15%あまりいること。

 3.携帯料金は小学校で5000円未満、中学校・高校で5000円~10000円が最も多いが、10000円以上も20%近くいること。

 4.そしてその料金は、80%以上の生徒で保護者が全額払っていること。

 5.中学生になると1日にメールを10件以上送信する割合が50%を超え、50件以上する割合も10%以上いること。

 6.全日制高校の女子生徒では半数近くのものが、個人のサイトをもっている。

 7.高校生では携帯のネット上に他人に対するいじめ・誹謗中傷の書き込みをしたことがあるものが5%弱いるということ。

 8.出会い系サイトへのアクセスが中学生で3%、高校で5%あまり、そして、その中で知り合った人と直接会ったこっとのある生徒が、3%弱いる。

 このような結果がでました。

 ここから推察されますのは、殆どの親が子供が携帯をもつことを認めているということ。

 なかには1日に6時間以上も携帯を利用する生徒が5%以上もおり、生活の一部として大きな割合を占めつつあることと、普通の会話の手段として費用を考えずに安易に使われていること。

 等ではないかと思います。

 さらに、出会い系の手段として確実に利用されていること、匿名性を利用して誹謗中傷などにも使われている事実は看過できません。

 かといって、携帯そのものを持たせないような運動は最早無理とすれば、利用にあたっての指導が一層求められてくるものと思われます。

 指導の責任は一義的には家庭ということになりますが、今の世相をみると、社会全体で共通認識をもつことが、大事であるなあと感じている次第です。

 大阪府知事も問題提起しているようですが、みなさんのお子さんはいかがでありましょうか?