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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第310号 気持ちは前向きに

世界的経済の落ち込みを前に

2009年04月10日

サブプライム問題に端を発した世界的な経済の落ち込みを前に、本県でも企業の業績が極めて厳しい状態となっています。

 つい先ごろまで景気の牽引役を果たしてきた鉄工関係も、㈱コマツの生産調整などにより、一気に需要が落ち込み、現在では雇用調整助成金を活用して、何とか生き残りを図っているといった形です。

 企業を訪問し、景況感などをお聞きすると、「仲間内で話していると暗い話ばかりで・・・・」なんていうぼやきも聞かされます。

 しかし、この急激な景気悪化の中でも、㈱コマツが中国の生産工場を拡大したという報道もなされておりましたので、いつまでもこの状態が続くわけではないし、景気は本来変動するものだということを考えますと、気持ちそのものまでめげてしまってはいけないのではないかと、強く思っていました。

 事実、ここ1~2ヶ月在庫調整も進みつつあり、生産ラインに明るいきざしが見えてきたようです。

 また、公共事業も従来型の景気対策といわれますが、追加経済対策にも盛り込まれるようですので、多少は建設土木業界にも恩恵があるのではと思います。

 厳しいことに変わりはありませんが、創意工夫と忍耐でこの荒波を乗り切っていってほしいものだと切に願っています。

 ただちょっと気になるのは、国の経済対策です。
 100年に1回の景気悪化だからというのを大義名分に国債を乱発し、しかも長期の視点というよりは一年限りの政策が多く、費用対効果ということを検証する暇もありません。

 よく考えれば、「借金してでもいいから、なんにでも使っていい」というのは、これほど楽なことはありませんし、企業なり家計では絶対考えられないことです。

 全部国民へ借金として残るわけでありますから、景気対策はもちろん最優先すべきでしょうが、冷静にそのことも認識するといった論調もあってもしかるべきと思います。

 マスコミもそのことを封印して、与野党の選挙対策ではありませんが、財政支出の大きさの競い合いを助長している面が、なくもないとつい思ってしまいます。

 経済対策の恩恵を被るのも国民ですが、そのつけを被るのも国民であるということを忘れてほしくはないですねえ・・・