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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第320号 衆議院選挙を控えて–その2

与党の動向から

2009年07月20日

報道は、連日自民党議員総会がどうなるかをニュースとして流しており、その過程で各議員のコメントが伝わってまいります。

 「麻生総理では選挙を戦えないから、交代を」とのニュアンスをマイクの前で話されるのを聞きながら、私は二つの点で、果たしていかがなものかと思わざるをえませんでした。

 第一には、もし、総理に地方選挙の責任があるとすれば、麻生総理を選択した方の責任はどうなるのか?

 安倍・福田・麻生と、時々に頭だけをすげ替えてやってきたことへの反省や、その繰り返しをまたすることへの疑問を持たない—そこに自民党の硬直性や限界というものを感じます。

 何にもまして、国民のための政策に問題があって総理を変えるべきというならば、納得もいきますし、そうであれば、その政策を十分吟味しなくてはいけません。

 しかし、泥縄式に次の選挙を有利にするためというのでは、国民不在のドタバタ劇としか見えないのではと思います。

 第二に、自民党を一つの組織としてみた場合、中ではどれだけ議論や批判があっても、一致結束して物事に対処してゆこうとする時には、そういう話を堂々と外に晒すというのは問題外と思うのですがいかがでしょうか。

 振り返って、私の議会内会派も大変個性派ぞろいで、いつも議論をしておりますが、少なくともマスコミの前で堂々と身内の批判なんてことはいたしません。
 そしてその大人の対応というか結束が、石川県議会の中で少数会派ながらも、存在感につながっていると思っています。

 それと対比して、今の自民党の国会の姿は、どうしようもないところにきているし、そのことを国民がどう見ているかということにも想いがいかないところに残念さを隠しえません。

 長期政権だと、既存の発想から抜け出せなくなる–その典型例といったら言い過ぎでしょうかね。