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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第337号 荒木正夫さんを偲んで

一時代の終焉

2010年01月10日

私が、安田先生の秘書をしていたころの直接の上司であり、東京での親代わりのような方でありました。

 代々安田事務所の秘書は、荒木さん夫妻と我々男子学生のバイトが中心で、たまたま荒木さんのお子さんが女性ばかりだったせいか、一同が皆息子のように可愛がっていただきました。

 秘書OB会に「三色会」と命名いただき、今でも事あるごとに集まっておりましたが、夏の安田先生のご逝去に続き、荒木さんもご逝去され、我々にとっては将に一時代が終わったというような想いです。

 縁あって、政治の道に進ませていただきましたが、そのきっかけを作っていただいたのも荒木さんです。

 よく「秘書は議員本人に似てくる」なんてことがいわれますが、傍にいて政治のありかたや、人との関わり方を学ばせていただき、自然に同じものの考え方をしている自分を見つけることがあります。

 秘書の仕事は黒子であり、決してきれいなことばかりしているわけではありませんが、なにげない一言の中に、荒木さんの政治に対する想いやあるべき姿を感じたことがあります。

 現実対応しながらも理想を忘れない姿勢が政治家に必要なのはいうまでもありませんが、そのバランス感覚は、やはり荒木さんから学ばせていただいたような気がいたします。

 かって秘書をやめて、実家に戻っていて、安田先生が科学技術庁長官に就任された折です。荒木さんから急に東京にこないかといわれたことがありました。
 いきましたら、「おまえは安田先生の華やかなときを知らないから、この際少し遊んでゆけ」とお小遣いをくれたことがありました。
 後輩の秘書が、安田先生と訪中したり、ある意味いい体験をさせていただいたことで、昔秘書であった我々にまで気配りをしていただいたんです。

 なかなかできないことです。
 見た目は、きつい感じでありましたが、本当に細やかな配慮をしていただける方でありました。

 改めて、深く感謝申しあげますと共に、今は安らかなるご永眠を願うばかりです。

 これからも安田学校であり同時に、荒木学校の卒業生であることを肝に銘じて、精進してまいりたいと思っております。

 合掌