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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第352号 参議院選挙に想う

制度の欠陥とはいえ!

2010年06月10日

一昨日菅内閣が発足し、「脱小沢」が評価されたのか、鳩山政権からV字回復したという報道がなされています。

 それに対し、他党から「表紙すげかえただけとか」さまざまなコメントがマスコミを通じて流されました。

 それらの報道を見ながら、また批判ばかりかという想いになったのは私ひとりでしょうか?

 かねがね、小選挙区制度の欠陥として誹謗中傷ばかりになると述べてまいりましたが、これだけ、日々人の揚げ足をとるというか、ただ批判ばかりを聞かされて、気持ちがいいことはひとつもありません。

 自民党総裁の、迫力が足らないとかいわれて、無理に批判を重ねているように見受けられる姿を見ながら、これまた残念でなりません。

 いま国民が求めているのは、党派を超えて年金の安全性や、税体系の将来像を議論することなどではないでしょうか。

 人の悪口をいって、何も建設的なものは生まれないでしょうし、決して褒められたものではありません。

 そういう報道を日々聞かされる国民に残るのは、政治不信、政党不信のみです。

 私は、マスコミに、日々の現象面を短期的に捉えるよりも、もっと長期政策を語るべきといったそんなキャンペーンを張るような気概があればいいのになあとつい思ってしまいます。

 ただひたすら批判に終始するのではなく、教育の世界でも褒めることが効果があることもあるわけですし、人間の不完全さを前提にしつつ、もうちょっと政治を明るくとらえていただくことも大事なんではないかと思ってしまいますが、皆さんはどんな感じで報道を眺めているんでしょうかね?