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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第360号 自然を相手にすると

農業研究会の視察から

2010年09月1日

この8月26日、県議会の有志で構成されております農業研究会で、福井県ならびに加賀地区の現地視察にいってまいりました。
 特に印象に残ったのは、ラッキョウの生産加工現場とイノシシ被害対策でした。

 まず、ラッキョウに関しては、福井県三里浜地区で、全国でもまれな三年子という三年かけたラッキョウを生産しているとのこと。
 ラッキョウの粒は1年ものより小さくなるそうですが、これも普通の感覚からすればびっくりです。
 さて、ラッキョウの粒きり等は殆ど手作業で、機械栽培が課題とのこと。ようやく端切機が開発されたとのことですが、加工現場においても、その選別において多くの人手がかかっておりました。

 また、イノシシ被害対策では、イノシシにあらされたお米は臭くて食べれないということで、地域挙げて捕獲檻を設置したり、電気柵をめぐらしたりと、これまた余分な経費をかけておりました。

 その時に思いだしたのが、先月をもって生産を中止したキリン北陸工場です。
 この工場もかって視察に訪れたことがあるんですが、現場ではビール壜の傷のチェックも含めてすべて機械化しており、どこに作業員がいるのかわからないくらい省力化がされておりました。

 この二つを比較したときに、やはり自然を相手にした産業は間違いなく人手がかかるという現実を見せつけられた気分でした。

 農業の生産性向上ということが絶えずいわれて続けておりますが、まだまだ言うは易しの課題がよこたわっています。

 それらをしっかりと見た中で、農業というものを語らないといけないと改めて再認識した視察でありました。