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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第374号 政権交代で何が変わった?

ちょっと別の見方をすると・・・

2011年01月20日

 毎日、あちこちに訪問をし、いろんな皆様の声をお聞きしておりますが、最も多いのが「民主党ひどすぎないか」ということです。

 一昨年、多くの方の一度民主党に政権をとの思いで、半世紀ぶりの本格的な政権交代が実現しました。

 しかし、以後、前総理の普天間問題での軽率な発言や尖閣列島問題の後処理、マニュフェストと現実との乖離など、稚拙さが目立ち、期待が大きかったばかりにその反動も大きいというのが今の姿のようです。

 しかし、これを長いスパンで眺めると、もう少し冷静に政治をみることができるのではないかとも思っています。

 第一に、小選挙区制度は2つの政党に収斂しやすい制度であり、結果としてその両政党の違いが極端でないことが、むしろ望まれていること。だから政権交代しても基本的な日本の針路が大きく激変しないという、政権交代への安心感があるということです。

 従って、政権交代しても少しも変わらないという批判があるとすれば、それは政策の継続性にある程度配慮されているということであり、当然という見方もできます。

 しかし、一方で違いを強調しないと選挙が戦えないという現実がありますから、あえて大きな違いをマニュフェストで発信する・・・それがあとで足を引っ張ることになる・・・こんなことではないでしょうか。

 政権交代するたびに、日本の長期債務がチャラになるのであればいいわけですが、現実は前政権の尻拭いからスタートせざるをえないところもあります。

 民主党も、与党としては新入生と同じでありますが、国民も政権交代したらどうなるかということに関しては初体験であることも事実です。

 景気動向や待ったなしの長期債務問題など課題山積の中で、初心者なんて言っておれるかという想いもありますが、ここは日本全体の課題として冷静に判断する必要性があるのではないと思う次第です。