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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第402号 (ヨーロッパ視察からーその1)

EUの10年その成果は?

2011年11月1日

この23日から30日まで、石川県議会同僚5名とともに、欧州視察に行ってまいりました。
 時差7時間、目的地まで24時間以上、帰りも23時間以上かかり、実質5日間の調査ではありましたが、「環境首都」といわれるドイツ・フライブルグ省エネ施策、世界遺産を抱えるスイス・ベルンでの観光施策、アグリツーリズムの先進地、イタリア・フィレンチェでのヒアリング等を行ってまいりました。

 欧州は、EUとして通貨統合が図られる2002年の2年前に訪れて以来であります。私にとりましては、当時と比較できる絶好の機会でもありました。


 ときあたかも、ギリシア財政危機を抱え、欧州全体が深刻なる状況の中、国民投票でEUへの加入を否決したスイスも訪問先に入っています。

 以後、総括・各論とリポートしてみたいと思います。

 今回ヨーロッパの最初の着陸地は、オランダ・アムステルダムでした。入国のスタンプは当然ここで押されましたが、以後国境をまたいだときには、入国スタンプなし。その上、最後の離陸地イタリア・ローマでは出国スタンプすら押されませんでした。

 昔であれば、パスポートの出入国のスタンプは、最も旅行の記念になったものですが、これすらありません。

 またスイスでは、通貨はスイスフランではありますが、高速道路沿いのストアー等ではユーロも使えました。

 やはりEUが、国境を越えた経済統合を目指して発足したその成果というものを実感する瞬間です。

 スイスでは、EUの現状から、国民の選択は間違ってなかったという評価が高いそうですが、現実には経済が不可分の関係にあり、EUに加盟してなくても、やはり支援をしているそうです。

 一方、ホテルに入りますと、日本語の衛星放送は入りませんでしたが、中国国際TVは見ることができますし、日本人よりも中国人の団体旅行や新婚のカップル等を街中でよく見かけました。

 果たして、アメリカ経済圏に対抗して、ヨーロッパ経済圏をとの強い想いで発足したEUというものが成功であったのかどうか、今日の状況をみておりますと、即断はできません。

 しかし、経済の国際化は従来以上にグローバル化していることと、中国などの台頭というものを無視して経済を語れなくなっているということは、紛れもない事実であることを、この視察を通じて強く感じて帰ってまいりました。