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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第404号 (ヨーロッパ視察からーその3)

世界遺産も欧州では

2011年11月20日

フライブルグから、陸路バスにてスイス・ベルンに入りました。

 スイスというと思い出すのは、チューリッヒとか、ジュネーヴとか、ローザンヌの方ではないでしょうか。このベルンがスイスの首都であることは意外と知れ渡っていません。

 人口13万人弱の都市でありますが、その旧市街が1983年にスイスで最初の世界遺産登録になりました。

 我々は、その旧市街のビルの一室にありますBERN TOURISM(ベルン観光局)を訪問し、マーケットマネージャのマーク・ステファン(Marc Steffen)氏から、当市の観光施策について説明を受けました。
 ベルン市では、ここ8年間で観光客のいりこみが43%も伸びており、昨年度でいえば、宿泊者数において欧州35.4%、日本は2.1%だそうです。

 そして目標としているのは、5年以内に一人一度に1.7泊しているのを2泊にすることと述べられました。

 そのため、ニーズの調査、質の向上、イメージアップ等に取り組んでいるが、このベルンがスイスの中心にあり、ここを拠点に国内をまわってもらうという戦略を考えているとのことでした。

 本県では、小松・能登空港を往復に使って、県内での滞在日数を増やすという観光の回遊性というものを意識しておりますが、ベルンではやはり市に関わった人でありますから、ベルンでの滞在日数が重要という考えでありましょう。

 それぞれの立場によって、目指すところが違うのは当然なのかもしれませんが、それぞれの地域の個性というものをプラスに生かすというのは、どこも一緒の基本であるなと思います。

 なお、世界遺産になって観光客はどうでしたかと聞きますと、特にそれによって大きく変わったことはないという返事でした。

 欧州では、イタリアを筆頭に、あちこちに世界遺産があるので、それがとりわけ大きなメリットとして感じられないようです。

 日本での大騒ぎとはちょっと違った地域があることが驚きであると同時に、欧州の歴史といったものも感じさせる一幕でありました。