WEEKLY INSIDE STORY

第514号　都市間競争と協調

北陸新幹線--想定から現実へ

　北陸新幹線金沢開業まであと50日余りとなり、沿線各地が首都圏等に積極的に売り込んでいます。

　本県においても、4時間半かかったものが、速達の「かがやき」で2時間半で東京から金沢まで到着するということをPRしています。

　ところが、隣県富山では、2時間で到着できますということをさりげなく発信している全国放送のテレビ番組を見ました。

　地域の報道は、地元のことばかりでありますから、このことにあまり気がつきません。

　冷静に考えればあたりまえのことで、間違いなく地元への誘客で、沿線各地が知恵を競っていることを実感いたします。

　そのような状況をしっかりと認識しながら、違いの分かるPR活動が期待されているものと思っております。

　方や、海外からの誘客では、県域を超えた旅行プランを作り、協調して対応しなくてはなりません。

　競争しながら強調する、この兼ね合いの中から100年に１回といわれる新幹線開業の効果を最大限に活かすことが、必要であります。

　まずは、３月１４日開業時に、今まで議論してきた様々な想定がその通りになるのか、ならないのか、しっかりと見極め、機敏に対策を講じてゆくことが、本年行政に課せられた大きな課題と思っております。