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第552号 衆議院定数削減は?

忘れられた24年11月の党首討論

2016年02月10日

 いま国会では、衆議院の定数削減について議論がなされています。

 定数是正をしなければ違憲状態から脱却できないということが前提にあるわけですが、定数是正だけでいいという意見もあり、どういう方向に集約してゆくのかまだ見えてきません。

 しかし、今から3年以上前の平成24年11月、当時の野田内閣の時に、野田総理と自民党安倍氏との党首討論がありました。

 解散のきっかけになった党首討論であり、記憶にある方もおいでるのではないかと思いますが、その折、「消費税を引き上げる前に定数削減をやるというのは国民との約束である」との野田総理の主張に対し、安倍氏が「定数削減を約束しますよ」と明確に応えられました。

 しかし、その記憶はいつの間にやら国民どころか、国会議員の方々も忘れ去られているようです。

 特に自民党役員の方々の中から、定数に関する有識者調査会の出した10削減にも反対の声があるようで、安倍総理のいう強いリーダーシップを本当に発揮できるのか、見ものです。

 本来消費税の前にすべき課題であったものが今日までおざなりにされていたことすら、忘れ去られようとしておりますが、今あらためて当時の党首討論を聞きますと、国会の議論の言葉の軽さばかりが気になります。

 これがそのまま政治不信や政治の無関心、さらには政治の劣化につながらないのか心配しておりますが、皆さんは衆議院の定数削減いかがお感じでありましょうか。