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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第575号 お役所主義は改善されたか?

東京豊洲市場問題

2016年10月1日

 連日マスコミをにぎわせている東京都の豊洲市場の土壌汚染対策問題に、小池知事が現段階での報告をされました。

 結果、設置を決めた責任者を特定できなかったとのこと。

 この報道を見ながら感じますのは、市や県でもあります「はんこ行政」のことです。

 かっての市議会や県議会でも糺したことがあるのですが、役所内での事務処理の過程で確認のため担当から部課長まで、書類にハンコを求めてゆくことが慣例になっています。

 はてには、技術書類にまで事務系の職員も判を押すということもありました。

 最後には、一つの案件に膨大な数のはんこが並びます。

 では、それでケアレスミスがなくなるかというと、違法建築に確認申請が許可されたり、監査委員会の書類に数字のミスがあったり、人のやることですからよほど最新の注意をしなければ、ミスは防げません。

 問題は、数あるはんこが、めくら判になっていないかということです。

 むしろ、判を押す人数を絞り込むことによって、責任の所在がはっきりしてきますし、行政コストの縮減にもつなっがってくるのではないでしょうか。

 たぶん今回の東京の例でも、検証の過程で、確認のはんこを押された方は多々いるけれでも、等しくただ見ただけということになっていたのではないかと推察しています。

 これが、大企業病という一つのあらわれかもしれませんが、些細なことかもしれませんが、行革という視点ではまだまだ改善の余地があるという想いを強くしたものです。