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WEEKLY INSIDE STORY

第596号 隠れた資産ーその1

鈴木大拙館

2017年05月1日

 過日、本県金沢市にあります鈴木大拙館の木村館長のお話を聞く機会があり、あわせて現地を久しぶりに訪れてまいりました。

 鈴木大拙(本名貞太郎)は、西田幾多郎(哲学者)・藤岡作太郎(国文学者)とともに加賀の三太郎といわれ、禅を世界に広めたことで著名な仏教学者であります。

 その大拙を顕彰した建物が「鈴木大拙館」であり、記念館となっていないのは、単に資料を収集展示する建物ではなく、そこで、大拙を通して来館者が思索をしていただこうとの想いで構想されたものだからです。

 地元の人間はいつでも行けるせいか、来訪者が少ないのですが、26年度3165名、27年度6796名、28年度10695名と、近年富に入館者が増えています。しかも、アメリカ・ヨーロッパから多く訪れ、口コミで更に広がっているようです。

 事実、世界最大の閲覧数を誇るウエッブサイト「トリップ・アドバイザー」よりエクセレンスという評価を受けており、このようなことが海外誘客につながっているようです。

 展示物も多くなく、ただ畳に座って前景の水面を眺める、そんな静けさが魅力になっているようで、地元の人間が気づかない、将に隠れた資産といえるのではないでしょうか。

 改めて、本県に素晴らしい先達がおられたこと、そして我々が思っている以上に世界的に評価されていることを再認識しなければなりません。

 今一度そんな視点で、皆さん訪れてみられてはいかがでしょうか。