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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第611号 制度に振り回される戦

衆議院解散に想う

2017年10月1日

 衆議院が解散され、10月22日に新たな国会の枠組みができようとしています。

 丁寧な説明とは程遠い森友・加計学園問題が放置され、第3次安倍政権の閣僚の所信表明もなく、たなざらしにされてきた臨時国会が開催されたとたん、解散です。

 解散の大義が国民にとって分かりやすいかというと、そうでもありません。本来国会での議論を通じて、大きな争点がでてきて、それの信を問うというのが本来の姿でありましょうし、国会は解散のためではなく論議のためにあるという当たり前のことが、政争により、ないがしろにされたというのは、極めて残念なことです。

 一方、野党の準備が整わないうちにとの安倍総理の目論見に、野党第1党がこれからできようとする政党に合流し、対抗するという奇策にでました。

 マスコミが小池旋風をうまくPRしてくれています。

 小選挙区制度は1選挙区で一人しか当選できませんから、政党が大きな二つに収れんしてゆくという流れになることも期待されているところであり、結果政権交代可能な政治体制を創ってゆく狙いがあるわけです。

 そういう意味では、今回の希望の党を取り巻く状況は制度のなせる業、あるいはこの制度での戦の戦い方としては、考えられる手法の一つともいえるのではないでしょうか。

 冒頭解散に、政党の合流、あらためて、選挙は戦であるということを再認識せざるをえません。

 しかし、政治は国民のためにあるという理念からは、投票を迫られた有権者として、いったいいつになったら、熟議の国会になるのかということに無念さも覚えるものです。

 国会は、最終的には我々の1票で形作られます。皆さんは、どういう判断を下されるでしょうか?