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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第614号 古代にもーロマンの世界

加賀郡?示札に鉄製やりかんな

2017年11月1日

 本県は、長きにわたって戦火を免れ、古いものがたくさん残っていることが、一つの特徴と言われております。従って数百年前のものが何気なくあるということが多々あります。

 そんな中、平成12年に現在の津幡町にある加茂遺跡から出土した「加賀?示札(かがぐんぼうじふだ)」は、平安時代のお触れ書きであり、今から約1170年前頃に書かれた楷書の文字が読みとれるひのきの板であり、極めて希少なものでした。結果、平成22年に重要文化財に指定され、厳重に管理されています。

 また今年7月には、小松市の八日市地方遺跡で「鉄製やりかんな」が発見され、木の柄が完全に残った形で出土したのは全国初であります。これまた紀元前250年頃のものと言われており、約2300年前の話です。

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 きっとこれも将来重要文化財になるのではと期待しておりますが、数百年前のみならず、もう一桁古いこのようなものも本県の財産として、後世に残してゆけるというのは、素晴らしいことであります。

 県監査委員として、本県の埋蔵文化財センターを訪れ、「加賀?示札」の現物を見せていただきましたが、その学術性もさることながら、古代へのロマンをかきたてる思いでありました。

 本県の歴史に厚みを増すこんなものも、さらに発信してゆけたらと思う次第です。