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WEEKLY INSIDE STORY

第708号 財政調整基金を一気に投入

新型コロナウイルス感染症ーその10

2020年06月10日

 この12日から、石川県議会6月定例会がスタートいたします。

 例年ですと、2月当初議会から日も浅く、大きな予算が打たれないのが普通ですが、昨今のコロナウイルス関連で、321億円余の大型補正予算が提出されました。

 国の2兆円の地方創生臨時交付金への対応もありますが、80億円の県の財政調整基金を取り崩して財源に充てるというものです。

 これで、本県の財政調整基金は殆どなくなりますが、いざという時のために蓄えられたものですから、我々も今こそ使うべきと主張してまいりましたので、当然とは思いますが、思い切ったものです。

 また専決処分(議会の議決前に知事自ら処理する)により、県民に対して県内旅行代理店を通じて、県内旅館等に宿泊された場合の半額近い宿泊補助制度を創設、この8日からスタートいたしました。

 国「ゴーツーキャンペーン」に先行して、まずは県内での流動喚起策として極めて大胆であり、スピード感もあり、大いに評価いたしたいと思っております。

 そのうえ、国の持続化給付金に加算する形での、中小企業50万円、個人事業主20万円の給付も地域企業の存続に向け、勇気を与えれるものではないでしょうか。

 コロナ感染が取り敢えず収束しつつある本県での経済再生への第1歩として、ほぼ納得のいく予算と感じた次第であります。