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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第740号 結果からみえるもの 

衆参補欠選挙に想う

2021年05月1日

 過日の菅政権になってからの衆参3補欠選挙において、自民が全敗という報道が等しくなされました。

 年内に間違いなくある次の衆議院議員選挙に、どういう影響があるかということが論評されていますが、私は選挙の結果からいくつか思うことがあります。

 全県1区の参議院議員選挙において、広島県では、河井案里氏の公職選挙法違反事件後の選挙でありますから、野党候補は自民党の敵失と、候補者が多分従来からマスコミに出ていて顔が売れていたことが相まって、当選という結果になったのではと推察いたします。

 一方長野県では、羽田王国といわれた中での、弔い合戦としての同性を名乗る候補の知名度が何にもまして大きかったのではないでしょうか。

 私も、参議院議員の秘書をしていて選挙に関わってきましたから感じるのですが、全県1区の選挙は狭い範囲を選挙区とする衆議院議員選挙と違って、有権者の多くが誰それの依頼ではなく、その時の雰囲気や風で投票行動になるという傾向が強いのが実態です。

 そういう意味では、今回の3選挙はなるべくしてなった結果と思われますが、衆議院議員選挙も小選挙区制で重複を除けば一人しか当選できないシステムですから、敵失があれば野党候補が勝てるいい見本を見せてくれたわけです。

 しかし、このことが次の衆議院議員選挙の全区に同様の影響を及ぼすかというと、そうはならないでしょう。

 小選挙区制度が、政権交代可能な国を目指してつくられたものですから、敵失ではなく、与党に問題があれば安心して次は野党に投票できるという、しっかりとした第2政党が育つことが何にもましてこの選挙制度が活きるために重要です。

 民主党が下野して、もうかなり経ちますが、早く国民から信頼される第2政党ができることを願ってやみません。