WEEKLY INSIDE STORY

第794号　時代と共に～ウマ娘とコラボ

金沢競馬場

　かっての娯楽の一つであった競馬は、本県においては、毎年黒字の一部を健康保険の赤字の埋め合わせに使うなど、公営ギャンブルの意義をそこに見出していた時期もありました。

　けれども、趣味の多様化などの中で入場者減が続き、赤字の危惧が発生、ギャンブルに公的資金を投入してまで存続すべきかという議論が始まりました。

　審議会などで、改善策を講じた中で、まずは3年間様子を見るといった対応がなされたわけですが、その時には優勝賞金などを大幅に減額するなど、様々な苦労がありました。

　ところが、ネットの普及で全国の競馬場の馬券を買えるだけでなく、今やネット購入が8割を占めるほどになり、結果黒字を維持、今日に至っております。

　しかし、競馬の活性化にはまだまだ知恵が必要ということで、過日所管の委員会で、「ウマ娘とのコラボ」も考えるべきと提案したところ、今般実現することになりました。

　「ウマ娘プリティダービー」とは、実名の名馬をモデルとしたウマ娘のレースを描いた、サイゲームス社のメディアミックスプロジェクトで、歴史はまだ5年前後ですが、これを契機に若い競馬ファンが増え、コラボした競馬場に大きな関心が寄せられているのです。

　やはり時代の変化でしょうか。高齢者の多い競馬場が、若者も集う場所として一層盛り上がってくれることは有難いことであります。

　この20日から22日まで、グッズ販売や声優のトークショーなどが企画されていますが、このコラボの成果がいかほどか、現地視察をする予定にしています。

　私もめったに競馬場にはいきませんが、皆さんも一度いかがでありましょうか。