WEEKLY INSIDE STORY
第467号 継承の難しさ
県戦没者慰霊式に参加して
2013年08月20日
今年も、本県における戦没者慰霊式が野田山墓地で行われ、参列してまいりした。
第62回目でありましたが、戦後68年、我々戦争体験の全くない者にとって、当時を考えさせられる限られた機会であります。
従って、これだけは欠かさずと思い、必ず出席を重ねてまいりました。
今般は、いつもながらの式辞にあわせ、特に遺族会の会長さんが、遺族会のメンバーが高齢化してきており、その子供達がその意思を継いでもらえるかが問題であり、会の存続そのものが難しい時代になってきていると述べられました。
事実、この慰霊式への参加者も毎年少しずつ少なくなってきているように見受けられます。
その話をお聞きしながら思いおこしたのは、かってのブラジル訪問のおり、県人会の方々からお聞きした、日系人も、3世4世になると日本語すらしゃべる人がいなくなってきているということでありました。
世代を超えて、物事を継承してゆくことの難しさということを、改めて感じさせられた慰霊式でありました。
しかし、よく考えれば、たった2年半前の東日本大震災の記憶すら薄れつつある昨今の様子からすれば、むべなるかなということでありましょう。
なればこそ、たかだか年に1回の機会とはいえ、大事にしなければと思うものです。
そういう意識を持つことが先ず第1歩ということで、これからも参列を続けてゆきたいと思う次第であります。
皆さんは、戦争を意識する機会が1年を通じてそれなりにあるでしょうか?