WEEKLY INSIDE STORY
第037号 中学校歴史教科書を見ましょう
これは日本の教科書?
2001年01月1日
新世紀を迎えました。皆様にはすがすがしい新年をお迎えの事と拝察いたします。 21世紀は環境と教育が大きな課題になるだろうと、前号で述べさせていただきました。 さて、皆さんは現在の中学校の歴史教科書を読んだ事がおありでしょうか? もし、お子さんに中学生がおいでましたら是非一度目を通していただきたく思います。 そもそも教科書は文部省の学習指導要領に基づいて記述されるべきですが、その中味を見ておりますと、これは日本人のための教科書かと疑いたくなる部分が多く見受けられます。 一時期、「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」というものが話題を呼びましたが、それ以上になぜこんなことを教えなければならないのか、もっと他に重要な事があるのではないかと思わざるをえない記述が気になります。 例えば、朝鮮の独立運動やその中でジャンヌダルクといわれている柳寛順について、なぜ大きく取り上げられなければいけないのか、シンガポールでの日本人に殺された住民を追悼するための塔の写真がなぜ必要なのか、これらはスペースに余裕があっての話しではなく、寧ろ意図的に掲載されているといわざるをえません。 今教科書問題を取り上げますと、皇国史観に基づいた教科書への逆行だとの批判が繰り返されますが、そんなイデオロギー論争以前の1市民のバランス感覚からしても、今の歴史教科書は異常だと思わざるをえません。 今後、石川県内でも問題提起を広めてゆき、よりよい教科書が採択されていくよう運動を展開してゆきたいと思っています。 |