WEEKLY INSIDE STORY
第542号 中学校演劇を観て
68年の歴史
2015年11月1日
この30日、私の地元の長田中学校の演劇発表会を、わずかの時間ですが観てまいりました。
各学年の各クラスごとに、20分から30分余りの演劇を行います。
運動会が終わって以降、演目の選考から道具の準備等、すべて生徒たちが自主的に行い、毎日放課後練習してきたとのこと。
短い演劇ではありますが、感動したのはまず、内容に生徒たちが問題意識をもっている不登校のことであったり、ストーリーにメッセージをもたしていること。
第二に、もちろんプロとは違いますから、所作にぎこちなさはありますが、よどみなく脚本をこなしていて、スムーズな進行であったことです。
長田中学校では、この生徒の演劇に68年の歴史があり、毎年の積み重ねがこのような素晴らしさにつながっているものと思いました。
久しぶりの中学校生活を垣間見て、私自身の当時はどうであったかなどと思いを馳せた次第です。
一演題ごとに、全生徒に感想文を書かせておられましたが、このあたりも次につながる素晴らしさです。
ご家族が出ておられることとかを抜きにしても、一度鑑賞されたらいかがでしょうか。
泥臭い世界に身を置くものにとっての一服の清涼剤でもありました。