WEEKLY INSIDE STORY
第551号 数字のマジック?
石川県の社会動態+or-
2016年02月1日
1月15日、石川県がまとめた1年間の本県の人口の動きにおいて、20年ぶりに社会動態(転入と転出の差)が、プラス153人と発表されました。
今日まで、ひたすら東京一極集中の中で、地方は総じて出てゆく方が多かった中で、わずかとはいえプラスになったというのは、極めて画期的であり、大変嬉しい数字でありました。
ところが、同月29日に総務省が公表した数字では、本県は依然としてマイナス370人となっているのです。
よくよく調べると、総務省の数字は1月から12月、本県のは、前前年の10月から昨年9月までであり、22年の国勢調査を基にした推計値であり、国政調査と異なるとのコメントがありました。
だとしたしますと、この20年ぶりの社会動態のプラスというのは、ぬか喜びであったのか、はたまた時間差によるものなのか、よくわかりません。
ともあれ、本県は転出増であっても、そのマイナスが全国で3番目に少ないということで、北陸新幹線開業効果や、企業誘致の順調なことなどが、この成果になっているものと思われます。
自然動態(出生と死亡の差)がそう簡単にプラスにならない現在、なんとか、国の数字でもプラスになるよう、あらゆる対策を講じてゆくことが大事であります。
そんなことも意識しながら、県政課題に取り組んでゆきたいと思っております。