WEEKLY INSIDE STORY
第075号 公共事業は40%減!
知事選の年の予算編成
2002年01月20日
ご承知の通り、この3月17日には石川県知事選挙が行われます。
今のところ現職谷本知事と共産党候補の一騎打ちになると見込まれていますが、明年度予算編成は今真っ盛りです。
現職が再選されたとしても建前からいけば、次の知事の予算を前任者が規定するということで、一般的にはこのような場合、当初予算は骨格予算にするといわれています。
骨格予算とは、義務的経費などやむをえないものだけで予算組みをすることで、政策的経費は選挙後の6月議会にかけるという手法をとることになります。
実際、8年前には骨格予算として対前年比16.3%減でした。
しかし、景気対策など連続性の確保という視点もこれあり、その後準通年型といわれる、骨格予算と普通の予算との中間みたいな予算組みが使われることになり、4年前には対前年比7.5%減で済ます予算組みがなされたのです。
今回も景気対策などに考慮して準通年型予算になる見込みです。
我々としては、できる限り当初予算に盛り込むように要望をしております。
ただ、公共事業の新規分というのはほとんど当初予算に入りません。
ちなみに4年前でも公共事業関連では対前年比40%減という結果になっておりますので、平成14年第一4半期の公共事業は極めて少ないと見なくてはいけないと思っています。
勿論6月補正で新規分をカバーしてゆくわけですが、 6月補正が従来以上に大事になってくる--それが来年度の予算の姿といえるのではないでしょうか。