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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第565号 参議院選挙に想うーその3

笛吹けど踊れず?

2016年06月20日

 参議院選挙公示まであとわずかとなりました。

 国政選挙ですから当然全額国費で賄われる訳ですが、本県では平成22年度参議院選挙で、4億7357万円余、25年度の選挙で4億6891万円余が使われています。ちなみに本年度は5億2420万円余が予算化されています。

 そんな中、今度の公職選挙法改正で注目されているのは、18歳からの選挙権ですが、それ以外にも投票所の増設や、投票時間の延長、更には住民票のない地域で投票可能になるなど、投票率の向上めざし、様々なことが可能となりました。

 しかし、これらは市町村選挙管理委員会が判断することになっており、県選挙管理委員会では、こんなことができるようになりましたと、啓発するだけであります。

 結果本県では、ショッピングセンターで投票できる市が1市から2市になったことと、高校で投票できるようになったところが2市町という報告がありました。

 これらの追加経費はすべて国費で対応されます。

 にもかかわらず、なぜこれだけしか改善されないのかと考えますと、選挙は国政選挙だけではありません。市町村議会や県議会選挙もあります。

 とすると、国政選挙の時だけ利便性が向上し、より身近な選挙の時には、そのサービスがないとすると、はたして住民の皆さんの混乱やご批判がくるのではないかと危惧し、市町村管理委員会が躊躇しているもとの推察されます。

 またその費用は、それぞれの自治体が負担しなければなりませんし・・・

 つまるところ、公職選挙法も改正され県選挙管理員会が一生懸命PRしても、結局具体化は一向に進まないということではないでしょうか。

 「笛吹けど踊らず」こんなことわざがありましたよねえ