WEEKLY INSIDE STORY
第571号 熊本だけじゃない
熊本地震現場からーーその2
2016年08月20日
今般の視察で、大きく報道された熊本城の被害も見てまいりました。
復元された建物もその基礎から崩れておりましたし、天守閣等も瓦の崩落のみならず、その基礎たる石垣に大きな被害がでておりました。
熊本城は、金沢城と同様その石垣も魅力の一つですが、外観上たいしたことがなさそうでも、膨らんだところがあったりして、余震がまだ収まらない中、どこまで安心なのかすら確定できない状況でした。
現地でお聞きをすると、熊本城には年間170万人以上の方が訪れていたとのこと。
従ってこの被害による観光客の減少は、九州の観光が県域を超えて行われている実態からして、熊本のみならず九州全体の観光にも大きなマイナスになっていると述べられておりました。
我々が思っている以上に深刻な事態であろうと思います。
また熊本城の修復には、はたしてどれくらいの費用と日時がかかるのでしょうか。
伝統技術を擁しますし、これまた想像を超える課題が山積しているようです。
しかし、金沢市が、瓦屋さんや左官屋さんなど「屋」のつく職人を養成するための職人大学校で日々伝統的な技術を教え、金沢城を実践の場所として活用している本県の伝統的な技術力は、今後この熊本城修復にも貢献できるのではないかと思います。
こんな面でも、地域貢献できればまた本県の大きな誇りになるのではないでしょうか。