WEEKLY INSIDE STORY
第583号 ようやくスタート台に
北陸新幹線敦賀以西ーその2
2016年12月20日
この第580号で、北陸新幹線敦賀以西ルートについて、国土交通省の調査結果もふまえ見解を述べましたが、今般与党プロジェクトチームが、小浜~京都ルートが望ましいと決定いたしました。
しかるべきところに落ち着いたというのが感想ですが、全体計画からすれば、ようやくスタート台に立ったに過ぎないと思わなくてはいけないと思っております。
まず路線を確定せずに今日まで来たという北陸新幹線の特殊事情も、建設の進捗に影響がないといえば嘘になると思いますし、敦賀以西には第一に京都府については、小浜駅の次すぐ京都駅という中間に設置すべき駅がないということ。このことは3分の1地元負担をする地元にとって恩恵が少ないという想いになるということ。
第二に、滋賀県にとっては新幹線建設の5条件の一つである地元が受ける必要のある並行在来線が湖西線になると、新幹線の恩恵がないにもかかわらず、3セクだけ地元が引き受けなくてはいけないといった恐れがあることが挙げられます。
第三には、国土交通省の調査の但し書きで、平成43年着工とうたわれ、これでは北海道新幹線と同時完成という想いは完全に裏切られてしまいます。
従って、北陸3県が一致結束して、沿線の想いを共有しながら財源確保に全力を投入してゆかなければ、北陸新幹線の新大阪までの延伸は遥かかなたということになってしまうでしょう。
まさにこれからスタートという気概で、要望活動を盛り上げてゆかなくてはならないと思っております。