WEEKLY INSIDE STORY
第594号 一国を超える成長率
中国視察から--その1
2017年04月10日
この3月末、会派の皆さんと中国上海・深?に視察に行ってまいりました。
一時、本県からも中国に企業進出が進みましたが、昨今は人件費の高騰等で工場移転は東南アジアにシフトしつつあります。
果たして現状はどうなのか、本県企業の現地法人や日本貿易機構(JETRO)等を訪れ、話を聞いてまいりました。
JETROの小栗所長からは、中国の成長率の鈍化というものが、経済の失速のように間違われやすいが、現在GDPは日本の2.6倍を超えていること。そして、1省で1国を超えるところがいくつもあるということでした。
例えば2015年を例にとると、1年での中国のGDP成長分だけで、サウジアラビア一国や、タイ・ベトナム・ミャンマー3か国の合計に相当するというお話は、すごいインパクトです。
安い人件費をあてにした企業誘致はメリットがないにしても、中国国内のこの成長を取り込むという視点では極めて魅力のある市場であると述べておられました。
私自身日中友好関係の仕事もさせていただいておりますが、昨今の政治関係は決して良好とはいえない状態が続いています。
しかし、経済の世界ではすでに不可分の関係であり、現地法人の皆様と話していても、課題はあるにしても、しっかりと中国国内の法人として定着している姿を膚で感じた次第であります。