WEEKLY INSIDE STORY
第601号 オリンピックはスポーツだけ?
認証全国最多
2017年06月20日
東京オリンピック・パラリンピックまであと3年、東京大会で認められた特別競技などが話題となっていましたが、オリンピックはスポーツの祭典と考えるのが普通です。
しかし、オリンピック憲章には、「複数の文化イベントのプログラムを計画しなければならない」となっており、近年は「スポーツと文化の祭典」となってきています。
従って我が国でも、すでにその体制を目指し、開催都市などが行う公認プログラム以外にも、東京大会の機運を醸成する目的で、組織委員会が認証しロゴマークも使える応援プログラムというものを全国に呼びかけています。
本県でもそれに呼応し、様々な企画を申請してまいりましたが、現段階で16件が認証を受け、その数は全国1位となっています。
認証された中には、「金沢芸妓の舞」「夏の観能の夕べ」、新しい「楽都音楽祭」などが入っており、これがオリンピックとどう関係が?といった疑問がないわけではありません。
しかし、先に申しましたようにオリンピックが文化も含むといった視点から見れば、本県ならではであり、さすが文化県ならではということになるのではないでしょうか。
事実現段階では20都道府県しか認証案件がなく、文化イベントも本県では当たり前のようですが、そうではない県も多々あるということを再認識しなければなりません。
あとは、これらのイベントが、オリンピックを盛り上げるという趣旨を同程度アピールできるかということが、肝心なのではないかと思う次第です。