WEEKLY INSIDE STORY
第603号 ボランティアといえども
厳しい音訳ボランティア
2017年07月10日
今私の知人が、視覚障害者のためのボランティアとして「音訳」に挑戦しています。
「音訳ボランティア」とは、本や雑誌などを音声で録音し、それを視力障害者の希望者に貸し出し、情報を得てもらおうとするものです。
私自身、本県視覚障害者協会の顧問をしており、このお話を聞いた時に、是非頑張ってと期待をしたものです。
ところが、視覚障害者協会の窓口でまず言われたのが、面談があり、誰もができるわけではないということでした。
半年の研修があり、継続してやっていけるか、さらには、発音の抑揚や方言等のチェックがあり、厳しいものだとのことです。
なるほど、音訳したものが、単に地元だけで使われるだけではなく、全国にも貸し出す可能性があるということで、NHKのアナウンサーなどがお手本になるそうです。
ボランティアでやるのだから希望者は当然出来るものと安易に思っていましたが、こんなボランティアの世界もあるんだということを再認識した次第です。
現在、その厳しさに耐え半年の訓練を続けておられますが、いつか音声で私の知人の声を聞くことがあるかもしれません。
せっかく頑張っておられますので、是非研修をおえ、一人前の「音声ボランティア」として活躍していただるよう祈っています。
皆さん、こんな厳しいボランティアの世界があるということをご存知でしたでしょうか?