WEEKLY INSIDE STORY
第605号 農産品輸出の可能性
シンガポール・ベトナム視察から-その2
2017年08月1日
シンガポールは、国土面積・人口密度の高さなどから、食料調達は品目全般にわたって輸入に依存しなければならない国柄である。
その上、一人あたりの可処分所得も多く、自宅で調理する家庭が少ないとのこと。
従って日本からの農産物輸出の可能性が見込める地域でもある。
しかしながら、MADE IN JAPANは高いとのイメージがあり、現状では農林水産物の輸出先としては、香港の8分の1程度に留まっている。
課題として、シンガポール国民の味覚にマッチするか、また輸出コスト削減のための共同輸送網の構築など、日本の仲介商社との提携などを模索する必要性があるものと思われる。
我々が訪問した1週間後に、本県知事も本県特産の高級ぶどう「ルビーロマン」も携えて、プレゼンテーションに訪れたが、元々農産物輸出というものが難しい中、ひとつのきっかけになればと願うものである。
我々が視察した、現地伊勢丹や高島屋ではブランドの日本産果実や野菜が、かなりの値段で陳列されていた。?
現地邦人が購入されるのか、富裕層が購入されるのか確かではないが、間違いなく高くてもいいものは売れる土壌は、このシンガポールにはあるようだ。