WEEKLY INSIDE STORY
第636号 県のアイデアに国費100%
議会の議論からーその1
2018年06月10日
現在6月議会が開催されておりますが、知事選の関係で新規事業が今議会に多く提出されております。
そのなかで、ちょっと注目すべき新規事業がいくつかありました。
一つは、人出不足の現況の中で女性や高齢者を採用した場合、企業側からすればその知識技能の習得にかなりの費用を要することがネックとなること。それに対し、各種研修費の一部を助成するモデル事業を創出し、一人150万円を上限に支援することになりました。
この経費15850万円がすべて国費でまかなわれることに。
また、ものづくり現場等に専門コンサルタントを派遣し、業務の効率化をはかるモデル事業に、前年は整理整頓が中心でしたが、今年度は機器の配置等にもコンサルタントをということで3000万円がつき、これまた100%国費であります。
これらは、「地域創出人材育成事業」いう国のプロジェクトに合致するということで、認められたわけですが、いわば、知恵を地方が出し、国はそれに乗っかって支援をするという構図の一例であります。
モノづくりの盛んな本県なればこそ、あるいは現場をよく知る地方ならではのアイデアということでありましょう。
国費といっても、しょせん我々の税金でありますが、何でも上意下達で行われいるわけではない行政の一面を垣間見た思いでありました。
報道でも気づかない事業でありますが、ぜひ関心のある方は手を挙げていただけたらと思うものです。