WEEKLY INSIDE STORY
第641号 発想を柔軟にすれば
秋田県の国際教養大学視察から
2018年08月1日
今般、本県の県立大学と同時期に公立で設立された秋田県の「国際教養大学」を視察してまいりました。
秋田県は、学力が高い県の一つでありますが、なぜ秋田県に国際教養教育を目指す大学ができたのか、実態はどうなのか極めて興味のあるところでした。
そもそもは、イリノイ州立大学日本校を現地に誘致していたことがあり、その建物等を利活用することと、国際系大学が既にあったという歴史的経緯によるものでした。
当初から、学長には前職が東京外国語大学学長、国際基督教大学学長等と、国際教養に造詣が深い方に恵まれたことが、本校を極めて特徴ある大学にできた一要因で、
① 授業はすべて英語で、
② 図書館は24時間365日解放
③ 1年間は必ず留学する
④ 1年生は全員学生寮で外国人とルームシェア
など、公立では考えられないような大胆な発想がいくつも見られました。
結果、目的意識を持った学生が全国から集まり、少子化時代にもかかわらず、定員を増やしているとのこと。
発想がまだまだ既成にとらわれている自分自身の考え方に大いに刺激になりました。
地方の個性が問われる現在、これらを参考に地域の魅力創出に知恵を絞ってゆきたいものだと感じた次第です。