WEEKLY INSIDE STORY
第664号 ここにも差が
今年のクルーズ見込みは54隻
2019年03月20日
金沢港が、日本海側のクルーズの拠点港として順調に推移しており、今年は現在のところ54隻が入港予定です。
採算が合わなければ即減便というリスクのある中、船社は10を超え、リスク分散も図りつつあり、その成果も出ているものと思われます。
特に注目すべきは、54隻のうち最上級のラグジュアリー船を22隻も含んでいるということであり、これは、寄港数年間250隻を超える博多港や長崎港、あるいは協定を結んだ横浜港にもない、金沢港の特徴であります。
それは、偏に本県の魅力が、国内外の多くの方に認知されつつあるという証でもあります。
JRが「日本の美は北陸にあり」といったキャンペーンスローガンを打つように、本県に住む我々は当たり前の中で自覚していませんが、日本の伝統的な美というものが、まちがいなく本県にはあるということでありましょう。
かねがね、私は「新幹線を含め交通機関の発達は手段に過ぎず、地域に魅力があるかが問われている」と主張してきましたが、クルーズにおいても同様のことがいえるいい例と感じています。
地元皆さんが、そのことを一番実感できないのではないでしょうか。