WEEKLY INSIDE STORY
第712号 国と地方の関係は?
GO TO キャンペーンから
2020年07月20日
コロナの収束がいったん見えた中、国は「GO TO キャンペーン」を早め、この7月22日からスタートすることになりました。
しかし、首都圏を中心に感染者の増加が顕著になり、キャンペーンの対象から東京を外す決定をいたしました。
地方からは、妥当であるとか、周辺都道府県から始めて広げてゆくべきとか、様々な見解が寄せられています。
わたしが気になったのは、東京都を対象から外すという決定を、都知事が聞いていなかったと発言されたことです。
国土交通省が権限を持っているとはいえ、当該東京都に事前に相談もなくこのような決定がなされたということは、いかにも上から目線であり、国と地方が対等協調という地方分権一括法の精神からしても、いかがと感じるものです。
そのうえ、事前に申し込んでいた方への補償はしないと大臣が発言されましたが、今見直しが検討されているようです。
今回のキャンペーンがいかに泥縄式であるのか、熟慮が足らないのかということを露呈しています。
相手の立場になって、しっかりとその関係者への影響等を検討してから、対策を発表してもらいたいものです。
キャンペーンを請け負った業者の方も大変でありましょう。
趣旨が評価されるだけに、残念な想いであります。