WEEKLY INSIDE STORY
第720号 魅力はうせず
金沢港クルーズターミナルから
2020年10月10日
本県では、東京オリンピックに間に合わせる形で、工芸館・鼠多門・鼠多門橋そして金沢港クルーズターミナルを完成させました。
あいにく、オリンピックは1年延びたわけですが、金沢港に至っては、今年入港予定であったクルーズ船54隻がすべてキャンセルになってしまいました。
やはりダイヤモンドプリンセス号での新型コロナウイルス感染拡大が、クルーズそのものに大きな影響をもたらしたことが原因でありましよう。
しかし、その窓口としての立派なターミナルは無事完成し、連日見物客であふれています。
すでに30万人を超える方が見に来ておられ、地域のスポットとして利用されていることは嬉しい限りであります。
しかし、本来クルーズ客受け入れのための施設でありますから、船そのものが来なければ意味がありません。
そんな中、過日来年度の入港予定のクルーズ船数をお聞きしたところ、仮予約では本年度を上回りそうだとのこと。
そのことをお聞きしたとき、コロナウイルスで大きな打撃を受けましたが、地域の魅力は決して失われたわけではなく、本県への観光需要は引き続き維持できると確信したものです。
「WITHコロナ」という言い方を絶えずされますが、コロナとうまく付き合いながら、これからも本県への観光需要を取り込んでいきたいものであります。