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第721号 百万石の価値

もっと活用しても・・・

2020年10月20日

 本県では、お米の新しい品種に、「ひゃくまん穀」と名付け、新たに開発された酒米に、「百万石之白」と名付け、ブランド化を図っています。

 また兼六園・金沢城周辺の回遊ルートに、「百万石回遊ルート」と名付けて、これまた全国に発信しようとしています。

 ともに、かっての加賀藩前田家が百万石を有していたことから、「加賀百万石」といわれ、百万石といえば今の石川県を表現する一番わかりやすい呼称だからであります。

 江戸時代の資料を見ても、加賀藩が約300藩の中で最大の石高であり、その家老ですらちょっとした大名より石高が多かったようであります。

 ちなみに、次が薩摩藩72万石余、伊達藩62万石と続きますから、百万石が外様でありながら、いかに大きかったかわかります。

 本県に住んでいると、「百万石」というのは聞き慣れて当たり前のようになっていますが、冷静に考えれば、「百万石」というのは本県でしか使えない呼称であります。

 もっと、そのありがたさを実感してもいいのではないか、あわせてせいぜい「百万石」というのをPRに使っていければと思うものです。

 本県の恵まれた財産の一つといえるのではないでしょうか。