WEEKLY INSIDE STORY
第735号 ゼロから一気に50億円に
財政調整基金の戻し
2021年03月10日
この3月補正予算で、今年予定していた財政調整基金の取り崩しを50億円取りやめすることになりました。
6月議会では、118億円あったものをコロナ対策で80億円取り崩し、その取り崩し割合が全国的にも非常に高く、いざというときに大丈夫かという声も聞こえていましたが、年度末にはちゃんとそれなりの形に戻ったことになります。
それは、国から75%交付税で戻ってくる減収補填債というものを発行できる費目に、新たに地方消費税などが加わり、本県では35億円追加発行できるようになったことが主たる要因です。
この開会中の当初議会で、財政調整基金をコロナ対策でゼロにまで致しましたが、同じ議会の追加補正予算であっという間に50億円です。
年度末には、やりくりしてそれなりの財政調整基金に戻ると思っておりましたが、知事に言わせると財政課長の手腕の見せどころとか。
しかも、今年度も、県債のうち後年度交付税で補填されることのない一般の通常債残高を対前年比マイナスにすることができそうとの報告もありました。
これは18年連続になりますので、借金は間違いなく減少しつつあるということがいえます。
本県の財政運営の健全性が、お分かりいただけるのではとも思っております。