WEEKLY INSIDE STORY
第738号 見方を変えれば
聖火ランナーにワクチン接種
2021年04月10日
連日、各地での聖火ランナーの話題が報道されており、オリンピック担当大臣が沿道でちょっと密になりすぎではとのコメントがありました。
しかし、冷静に考えれば、地元密着とはいえタレントにランナーを依頼すること自体が、関心を持ってもらうためというか、人集めを期待しているところがあるのではないでしょうか。
とすれば、人集めを期待して、密になりすぎとは矛盾しているのではと思ってしまいます。
一方コロナワクチン接種では、重症化しやすいということで高齢者から接種ということになっていますが、昨今の緊急事態宣言解除以降の感染者は若者が多いとのこと。
総じて、高齢者の方がマスクをすることなどで慎重に行動しているとすれば、経済を一日も早く元に戻すためには、寧ろ若者を優先するのも一つの方策ではとも考えてしまいます。
海外では、医療従事者が優先接種ではないところもあるそうで、見方を変えれば、多様な選択肢が考えられるということです。
我が国では、すでに厚生労働省で接種方針は決まっておりますが、細部にわたっては、地域実情に応じて、柔軟であってほしいと思うものであります。