WEEKLY INSIDE STORY

第789号　融資返済の目途は？

ゼロゼロ融資今月末で打ち切り

　新型コロナウイルス感染症も3年目となり、マスクをしていないと違和感があるくらい、マスクが日常になった今日この頃です。

　景気は堅調という報道もありますが、依然としてコロナの影響を受けている業種は多々あります。

　政府は、支援金制度と共に、無利子無担保といういわゆるゼロゼロ融資制度をつくり、中小企業を支えてきました。

　この融資制度がなかったら倒産やむなしという企業もかなりあったのではないかと推察いたしますが、この制度もこの9月で終了となりました。

　あくまでも融資でありますから、いつかは返済が到来いたします。

　売上が順調であれば問題ない訳でありますが、まん延防止等重点措置があろうとなかろうとコロナの影響が継続している分野もあり、資金繰りが苦しい企業にとっては、大変苦労しておられるのではないでしょうか。

　そこで、次に本県で考えられたのが、従来からの既往債務の借り換え制度であり、最長15年となっております。全国では5都道府県しかありません。

　借り入れに違いがない訳でありますから、毎月の返済を少なくして企業をつなぐには、あってしかるべきでありましょう。

　是非、厳しい企業は銀行と相談しながらこの制度を利用していかれたらと思います。

　けれども、これもあくまでつなぎであって、企業がプラスに好転するには、やはり業績の回復が何にもまして重要です。

　専門家の無料派遣など伴奏支援も行っていますので、是非あらゆる手段を利用しながら、皆さんにはコロナ禍を乗り切っていただければと念願しております。