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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第175号 やはり日本人

南京大虐殺記念館を訪れて

2005年06月1日

先日、中国江蘇省より人民対外友好協会50周年の記念式に招待を受け、県日中友好協会副会長として南京を訪れる機会をえました。
 江蘇省の中でも金沢市の姉妹都市であります蘇州は何度も行ったことがありますが、南京は初めてでした。

 世界14カ国からの代表団と一緒にレセプションに参加してまいりましたが、呉錫軍友好協会会長の上に、共産党書記李源潮氏がおられる中国の組織を、改めて実感した会合でもありました。

 さて南京といえば南京大虐殺ということを思い起こさせる土地ですが、その象徴とも言うべきものが、「
侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」です。
 とにかく百聞は一見に如かずということで見学してまいりました。

 こんな時期でしたから訪れていた日本人は我々だけのようです。
 
300,000人ということが強調されたモニュメントに、実際の人骨がそのままのかたちで保存された展示館は、なんともいいようのない施設でありました。
 
 果たして30万人もの方の虐殺が実際あったのか、様様な説があります。しかし、この施設を訪れると間違いなくそれ相当の事実はあったんだろうと思わざるをえません。

 戦後生まれの世代としては、実感が伴わないわけですが、同じ日本人であることを否応なしに感じさせます。

 また当日は中学校からの団体見学も入っていましたが、この子供達はこの施設を見学して日本人にどんな感想をもつのだろうかと思いました。

 戦時下においてどんなものが許されて、どんなものが許されないのか、そんな常識そのものを壊すのが戦争ではないのかと思いますと、非戦の想いを強くしますし、彼らも世代が違うので、そうであってほしい思わざるをえませんでした。

 いい悪いはともかく、日本人と中国人の違いというものを肌で感じる施設であることは間違いありません。

 小泉首相の靖国神社参拝に対する両国の認識の隔たりも、少しは理解できるのではないでしょうか?