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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第190号 これが限界?

のと鉄道の視察から

2005年11月20日

過日、総務企画委員会の視察で、のと鉄道の現状を見てまいりました。

 ご承知のとおり、のと鉄道は昭和63年から、営業を開始していますが、その間利用者の減から、穴水ー輪島間、そして本年には能登線(穴水-蛸島)も廃止し、七尾ー穴水間だけの運行となっています。
 しかし、能登の人口減少とあいまって依然として経営状況が厳しいのが実態です。

 その中で、売上の確保等に現経営陣は知恵を絞って、駅舎のギャラリー化、途中駅の公園化、更には車両の更新などを行なっているとの説明を受けてまいりました。

 そこで、見せていただいたのが、右記のPRパンフレットです。(一部)

 しかし、説明を受けながらいくつかの課題があると感じ、提案をしてまいりましたが、基本的には通勤、通学の利用者がそんなに簡単に増える訳はないので、観光客にどうやって乗っていただくかという点について努力をしなければならないのではないかと思いました。
 第一に、このパンフレットではのと鉄道から以北の観光地の宣伝がなされているが、そこへのアクセスの利便性などがうたわれていない。

 第二に、この鉄道に乗ってみたい理由の一つには、途中の風景を楽しむといった事が挙げられると思いますが、そんな宣伝はなされていない。
 ちなみに過日、京都嵯峨野のトロッコ電車に乗りましたが、その車窓からの風景も、そんなにたいしたことはないと思ったのですが、わざわざバスをおりて一区間搭乗する企画がありました。

 第三に、新型車両のバリアフリー等の説明がありましたが、車体内部の壁には広告スペースが10箇所ほどつくってありました。しかし、実際に掲載されていたのは「暴力団追放の啓発」1枚だけでありました。
 その広告費をお聞きすると、1枚年間36000円位とのこと。たったこれだけの宣伝広告も確保できないところに、一つの限界等も感じてまいりました。

 だれがやっても経営は難しいということになるのかもしれませんが、少なくとも、もっと汗をかける部分はあると思った次第です。

 みなさんはこののと鉄道乗ったことがあるでしょうか?