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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第209号 ここにもリスクヘッジが

七尾火力発電所視察から

2006年06月1日

過日、会派で七尾市の北陸電力大田火力発電所に視察にいってまいりました。
 丁度、オーストラリアから石炭を積んだタンカーが、入船している時期に合わせて行きましたので、船内も見学できました。

 ご承知の通り、北陸電力は志賀原子力発電所2号機も操業を始めており、もうこれ以上必要あるのかと思われますが、この発電所はオイルショックの時期に、電源の多様化という国策に基づいて提案されたもので、平成2年に1号機を計画、2号機は平成6年に計画が認められ、共に現在営業運転をしております。

 火力発電は原材料の1割程度灰になるというロスがあるなど課題もあるわけですが、そういう経緯があることを知ると、我々の知らないところで電気の安定供給に気を遣っていただいているんだと実感いたしました。

 同時に、石炭もオーストラリア50%、インドネシア40%、その他中国、ロシアなどから輸入しているそうで、品質には差があるものの、これまたリスク分散といった視点から輸入元を多様化しているそうです。

 我々にとって、電気がくるのは当たり前の感覚がありますが、見えないところで、ちゃんと配慮がなされていることを知り、改めて安心した次第です。

 ちなみにタンカーの船長さんにお聞きをすると、9ヶ月勤務して、以後3ヶ月通して休暇という変則的な勤務形態だそうでして、こんな世界もあるんだと感心しました。