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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第229号 国の金銭感覚は?

タウンミーティング・式典から

2006年12月20日

 過日、地元で、ある道路の竣工式典がありました。式典会場は現地の仮設テント内で、県が段取りをしました。
 大変寒い日でしたので、テント内に丸い灯油によるストーブが幾つか配置されておりました。それでも隙間風はどうしようもなく、しばらくだからということで我慢しておりました。

 そのときに思い出したのが、この夏の港での起工式典です。この現場に程近いところであったのですが、仮設テント内にクーラーが設置されておりました。県のこのような式典では扇風機か氷柱を置くくらいですので、驚きです。
 工事施工業者にお聞きをすると、この式典は国のほうで段取りをしたとのこと。
 涼しいのは嬉しいのですが、つかの間しか使用しないこのような仮設テントに、クーラーまで設置するというのはいかがと思ってしまいました。

 そして今話題になっていますタウンミーティングでの国のお金の使い方です。やらせの質問もさることながら、エレベーターのスイッチを3回押す仕事に12,000円なんて報道されたことを覚えていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

 まさにこのお金のかけ方が普通と感じている行政の感覚に、市民感覚との大きな相違を感じるのは私一人でしょうか?

 昨今現職知事が3人も逮捕されるという事件が続きましたが、地方での問題のほうが早く処理されるのに対し、国のほうはやはり市民から遠い分だけ対応にぬるさを感じます。社会保険庁の問題もそうでしょう。

 地方分権はいいことも悪いことも地方にきますが、市民に身近なところで起こるばかりに我々の想いがより早く反映される、そこに意義があると思っています。

 したがって、このような事件を理由に地方分権が後退しなければいいのにと強く願っている一人です。